今年2016年1月12日に無罪となった(しかし高裁は岩元さんの被害者への関与を認めるという不十分なもの)鹿児島の強姦冤罪事件を扱った報道番組。
(DNA鑑定の闇 捜査機関 独占 の危険性 テレメンタリー2015 )
DNA鑑定の問題点を取材したドキュメンタリー番組です。精度の高い DNA鑑定も捜査側に捏造されれば、冤罪を晴らすことは非常に困難になります。現実に捏造と思われるDNA鑑定によって、有罪にされ、服役を強いられている冤罪者がいるという話です。さらに警察、検察はこのDNA鑑定を独占しようとしています。これは確実に捜査側の都合のいいように鑑定が捏造されるということを意味しています。けっして許してはなりません。
DNA鑑定は本当に正しいのか? 1/3
DNA鑑定は本当に正しいのか? 2/3
DNA鑑定は本当に正しいのか? 3/3
「狭山事件の再審を求める市民の会」制作の動画です。これを見れば狭山事件のおおよそのことが理解できると思います。
狭山事件 石川一雄さんは無実だ(1)
狭山事件 石川一雄さんは無実だ(2)
「東三河の会」で製作した、万年筆が”発見”されたかもいの映像です。事件当時、石川さん宅を徹底的に家宅捜索したあとで、
別の日にかもいで被害者の万年筆は”発見”されました。犯人の指紋が
残っているかもしれない重要な証拠のはずなのに警察はこれを石川さんの兄に素手でとらせています。
警察の証拠の捏造を窺わせるものです。また当事の捜査関係者は後になって「家宅捜索のときかもいのところも見たが
何もなかった」と証言しています。
動画はこのかもいは実際はどういうものなのかを映したものです。どう見ても、家宅捜索でこの万年筆を見落とすことはありえない
ということがよく分かります。
「飯塚事件」について--「NNNドキュメント’13」の動画です。足利事件でDNA鑑定の誤りが明らかになって菅家さんは無罪になりました
が、無実を一貫して訴えていたのにもかかわらず、この同じDNA鑑定によって死刑にされ、処刑されてしまった人がいるという話です。しかも
この処刑も、足利事件のDNA鑑定のやり直しが決定されたあとに行われたというひどい話です。
NNNドキュメント’13
これに関して青木理と宮台真二がコメントしています。
飯塚事件は「取り返しがつかない」から再審却下なのか
ちなみにここで言及している、処刑を法務大臣に上申した大野恒太郎という人は、検察行政トップの検事総長になりました。
残念ながら、この記者クラブでの会見では、「飯塚事件」については言及されていません。しかし自白を重視する検察の変わらない姿勢
がうかがえます。「自白」とそれを裏付ける証拠によって犯罪を立証するといってますが、「かもいの万年筆」もそうですが、それが捜査
側の捏造でないといいきれるのでしょうか? 「袴田事件」の犯人のものとされる衣類についてもそうです。証拠の有力性を主張するので
あれば、取調べの完全可視化は不可欠のはずですが、これについては具体的にどの程度可視化するのか、つまり、弁護士の立会いの下で
全過程を録音、録画するのかという具体的な言及は避けて、可視化に賛成だと言っているに過ぎません。
大野恒太郎 検事総長 2014.10.3
「名張毒ぶどう酒事件」のドキュメント番組です。
裁きの重み 名張毒ぶどう酒事件の半世紀
2011年2度目の再審で無罪を勝ち取った布川事件のドキュメンタリーです。
布川事件 1/6
布川事件 2/6
布川事件 3/6
布川事件 4/6
布川事件 5/6
布川事件 6/6
氷見事件のドキュメンタリー。これを見ると、今年(2015年)3月の富山地裁の判決がいかに不十分なものであるかがわかります。本来は刑事責任こそ問われるべき捜査関係者を不問にし、今も当時のトラウマに苦しむ柳原さんに、わずかばかりの賠償金で決着を着けた理不尽な国家にわたしたちは暮らしているということをもう一度思い起こす必要があります。また柳原さんを有罪にした当時の富山地裁の裁判長中牟田博章は、次に紹介する大崎事件でも、一度決まった再審決定をくつがえしています。
「陽炎 えん罪被害の闇」―氷見(ひみ)事件
大崎事件のドキュメンタリー。犯人にされた原口アヤ子さんは一貫して容疑を否認しましたが、親族の人たちが自白に追い込まれて、有罪にされます。10年の服役後彼女は再審を請求し1次で再審の開始が決定されますが、不当な検察の抗告によって、2次再審でくつがえされます。そしてこの再審開始の取り消しを行ったのが、真犯人があらわれて誤判が明らかになった氷見事件の裁判長中牟田博章です。最高裁は今年(2015年)2月の特別抗告審でこの再審開始取り消しの決定を支持しましたが、自らが示した2010年の「平野母子殺害事件」での、「直接証拠がない事件で間接証拠のみで有罪とする場合は、犯人でないと説明のつかない事実が間接証拠に含まれている必要がある」(詳しくはウィキペディア 平野母子殺害事件 )という基準に照らし合わせれば支持はできなかったはずです。
あたいはやっちょらん 鹿児島大崎事件「再審格差」